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乳がんの再発、脳転移について 【けいれん発作編】

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こんにちは❤ふくみみです

今日は、脳転移したときのことを書きます

 2017年乳がん告知を受けて2年が経過

2017年3月ステージ4の乳ガンと告知を受け、抗ガン剤治療を7回、21周で終了

 

結果、副作用はあったものの、肺転移、リンパ転移、その他転移したガンは目では確認できないほどになり、ガンのマーカーは正常値、原発巣もとても小さくなって、このまま、分子標的薬でガンをコントロールできる可能性が高いと主治医に診断されました

 

3週間に1回分子標的の点滴に通い、副作用もだんだんと良くなってきた頃

 

実際にふくみみさんと同じような状態で、このままでは半年は難しいと思われていた患者さんが、4年たった今でも、とてもお元気です

もう治療を打ち切ってもいいくらいです

ふくみみさんの場合も例外ではないと思います

 

主治医にそう言っていただけるようになり、仕事復帰もかないました

もしかしたら、ガンを克服できるのか』そう信じはじめていたのです

 

普通に、いつも通りちょっと不器用で雑な生き方に戻り、何事もなかったようにすごしていました

わたしの薬はすごい、スーパーマンと出会った、この薬さえあれば大丈夫!

 

ずいぶん前から

今思えば、仕事の帰り運転中『いたたたたた、、、』と声が出るほどこめかみが痛むことがありました

あれは、いつだったか?TVを観ていたら突然、アナウンサーの顔がどうしても見えにくくなりました

 

『なんか変』

しばらくじっとしていると目の前に虹色のギザギザがボンヤリ浮かび視界が占領されました

 

『これ何?』その時はあまりの異常な状態に不安でいっぱいになりましたが、しばらくすると、その邪魔なノイズは、視界の右上のほうにずれていき消えていって、何事もない、いつもの状態に戻りました

 

そのあと少し頭痛があったかもしれませんが、もともと頭痛持ちのわたしは特に気にすることもなく、忙しさに紛れて忘れていきました

焼栗のしごと

わたしの仕事は、焼栗の販売なんですが、副作用のせいで、ずいぶん現場を離れ、娘任せにしていました

 

定期出店させていただいていた、百貨店の担当の社員さんが替わられて、新しい担当者にごあいさつを兼ねて年末の出店のお願いにうかがいました

 

わたしの店にとって、年末年始の売り上げは一年の内で一番を占め、その後、春と秋に続きます

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夫の入院

2018年の年末は、とても大変でした

 

サラリーマンでありながら、休みにはいつも手伝ってくれる夫が11月よりずっと入院していたからです

 

夫の病気は潰瘍性大腸炎という、難病指定の難しい病気なので、また詳しくお話しするとして、とにかく年末もずっと入院でした

 

その上、いつも手伝ってくれているアルバイトの男の子がやめてしまったので、娘とわたし、娘の婚約者(普段は会社員)と中学生の息子の4人で何とかギリギリ、バタバタでした

 

でも、乗り切ることができたので、自信をつけたわたしは、そのまま春をまたいでGWまで百貨店の仕事を引き受けることにしました

 

春にはもう1つ、一番メインの現場があるので、『ママ休まれへんけど大丈夫なん?』と娘に心配されながら、『やれる時にやらんと』と欲を出していました

 

夫のぶんも何とかしたいと考えていたのです

夫は1月には退院したものの、元のように仕事をするのは難しいかもしれないと感じていたからです

症状があらわれる

口では大丈夫と言いながら、わたしは追い詰まっていました

考えないといけないことが次々とあって、イライラするようになりました

急に不安になったり、精神科のお薬ももらっていました

 

今まで、日をずらしてもらうことはあっても、忘れたことなどなかったのに、治療の日を忘れて、予約を取り直す事態にまでなりました

 

今思えば、この時すでに症状はあらわれていたんだと思います

 

そして3月の中旬、桜が咲き始めれば本番『休むなら今のうちだよ』と娘と休みを譲り合っていました

 

そんな時、例のギザギザの虹色のノイズが見えて、今までとは全く違った感じに襲われ、感情のコントロールできなくなって、不安で泣き出した日がありました

 

娘は『病院に行け』と言いましたがそれどころではないと思っていました

桜の時期が過ぎればいったん落ち着くのでその後しばらく休めばいいし、GWがすぎれば、いやでも暇になるのだから今はどうしても乗り切りたかったのです

閃輝暗点(せんきあんてん)

あのギザギザは『閃輝暗点』というもので、片頭痛の前触れらしいと娘が調べてくれました

 

『ママ疲れてるねんから絶対休んだ方がいい』

現場をひとつ休んで娘が百貨店を引き受けてくれて3日間、寝ていました

 

本当は、なんとなく悪い予感がしていたので、入院という結果になるのが怖かったのかもしれません

 

あとで、自分でネットで調べてみると閃輝暗点のことが書いてありました

若年層では、片頭痛の前触れで心配ないが、中高年はまれに脳腫瘍や脳梗塞の場合もあるとかかれていて、それが気になりましたが『まれに、だから大丈夫』と打ち消しましてしまいました

ja.wikipedia.org

痙攣発作で倒れた日

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そうして、いよいよ桜が咲き始めたころ

『開花が遅れてるな満開は来週やな』

まだ、なんとなく調子が戻らないまま、わたしは百貨店前の催事会場で出店準備をしていました

 

わたしのことを心配した夫と息子が送迎をひきうけてくれて、出店の準備を手伝いに来てくれていました

 

3月の最終土曜日30日のことです

 

わたしは朝からイライラしていました

『要領悪いなあ、もういいわ、帰って』

夫に八つ当たりしながら準備を進め、なぜか右手がしびれるなあと思っていました

 

『栗だけ多めに焼いておいて、昼からマネキンさんが来てくれたら、任せてちょっと休もう』

 

その日は13:00からお手伝いのマネキン(売り子)さんが来てくれる予定でした

そして夜の片づけには、また夫が来てくれるからそれまでの我慢、その予定でした

夫が『ホンなら、いったん帰るぞ、大丈夫やねんな?』と帰っていきました

 

『しんどいなー』

まだ、準備しているお店もまばらな時間、今日は何軒並ぶんたっけ?と考えていたところくらいまでは覚えています

 救急病院

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次に気が付いたのは救急車の中でした

 

夫が『息子が一緒に乗っていきます』と言っていました

わたしが倒れたと知らせをうけた夫は、すぐ戻ってきて、とにかくあと片付けのために残ってくれました

 

そのあとのことは混乱していてあまり覚えていません

 

『お名前は?』『年齢は?』『ここはどこ?』

何度も同じことを確認されました

 

『救急車』『違います、ここは、プリンセス循環器病院(仮名)のICU』

ああ、そう言えばストレッチャーからベッドに移されたっけ

 

その後も朝までずっと、何度も確認は続き、『プリンセス循環器病院』と答えるとほめられました

息子の名前は言えました

『娘もいるけど名前忘れた』そんな状態が続いてたような、、、

薄情でごめんねーーー

 

4日間、入院してましたが記憶があいまいです

 

娘や夫がきて、状況を説明してくれます

『いろんな人に迷惑かけたんだなー』と申し訳なく、これからという時に百貨店を引き上げざるを得なくなったのを残念に思いました

 

誰が救急車呼んでくれたん?』

『通行人らしい』

『どうなって倒れてたん?』

『店のわきで泡吹いて倒れててんて』

 

人ってホンマに泡吹くんや、めっちゃはずかしいなあ

そう思いました

7月中に、百貨店にお詫びと挨拶に伺うので、その時のこと、どんな感じだったかきけるかもしれません

 

白目むいてたんかなあ?

乳がんの脳転移

退院の日に画像を見ながら説明を受けました

 

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『組織を調べたわけではないので、断定はできませんが乳がんの転移だと考えて矛盾はありません

右の前に2㎝のもの、後頭部に4㎝のものがあります

でも本体はそんなに大きいわけじゃなくて、こういう風に袋に水を溜める(膿胞)性質があるようです』

 

『胸の時も水溜めてたんです、同じなんですね』

 

『同じ細胞ですからね』

 

よく知ってる何度も見ているガンの形、なじみ深い画像のように思えました

ブラッド・ブレイン・バリア BBB

がん細胞のやつ、いつの間にこんな所へ!!『やられた』脳にはBBBという特別な関門があって分子標的薬がとどかない、最悪なところに逃げ込んでくれたものだ、更生しない不良を抱えている親ってこんな気分かな?

 

裏切られた自分の呑気さにあきれ、目が覚める思いでした

news.yahoo.co.jp

まとめ

 脳腫瘍の中で一番多いのがガンの脳転移です

ガン患者の40%が脳転移を経験すると言われ、原発巣として、一番多いのが、肺ガンで50%、次いで乳がん胃がんの順になります

 

ガンからの転移の特徴としては、単発ではなく、多発性のものが多いということ、開頭手術によって播種の危険が高いことなどがあります

 

そういったことから、最近では開頭手術よりガンマナイフなどの定位放射線治療が主流となります

 

わたしは、Her2陽性乳がんで、特に脳転移のリスクの高いタイプだったので、定期的に脳のMRIをするなど気を付けるべきでした

症状がない場合、医者側からMRIを勧められることは少ないと思いますので、気になるなら、自分から相談されることをおすすめします

 

今回、わたしは、頭痛やふらつき、感情の乱れ、閃輝暗点などの症状ががでていたにもかかわらず、発見が遅れたために、けいれん発作を起こし意識を失いました

これは、非常に危険で命にかかわる事態です

 

わたしの場合、駅前で人目についた、近くに救急病院があった、という非常に運の良いケースです

何にせよ、早期発見が大切です

くれぐれも、我慢はされませんようにおねがいします

plaza.umin.ac.jp

今回は再発と知らされるまでを書きました

 

このあと、わたしは生まれて初めて大手術(自分にとっては)そしてガンマナイフを体験します

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www.fuku-mimi.work

さいごまで、読んでくださりありがとうございました